資産運用を始めようとした際に、こんなに少ないお金を運用したところで意味あるのかな。と疑問に思う方も多いと思います。
実際に僕も資産運用を始めようと思った時に、「投資額が大きくならないと資産運用は意味がない」や「若いうちは資産運用をするよりも、自己投資を優先したほうがいい」といった声を耳にしてきました。
今回はそんな疑問に対する答えを、投資をしている先輩や、少額で投資を始めた僕が感じることをまとめていこうと思います。
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少額投資は意味がないのか

少額投資をすることに意味はあるのか。
この疑問に対しての答えは「少額投資はメリットがある」になります。
その理由は次の5つになります。
- 資産の増減に対する免疫がつく。
- まとまったお金を手にした時に正しい判断ができる。
- 経済ニュースに敏感になる。
- 価値で判断する力が身につく。
- 複利の力を最大限活用できる。
資産の増減に対する免疫がつく
お金を手にしてから投資・資産運用を始めようと考える方も多いと思います。
投資の世界では◯◯ショックなどが起きてしまうと、一晩で資産の40%減っていたなんてこともあり得ます。
これを大きなお金を手にしてから投資をして初めて経験すると、あまりの事態に狼狽売りしてしまう可能性があります。
その点、月に1万円ほどの少額投資から始めてチャートの乱高下を経験しておくと、一晩で資産が大幅に減少してしまっても落ち着いて対処することができます。
S&P500などの投資先を選択していた場合、長期的に保有する事こそが資産運用に成功する1番の近道です。
(◯◯ショックなどの不景気が来てしまっても長期的に見れば株価は回復しています。今回のコロナショックの際も既にコロナショックから立ち直り右肩上がりを取り戻しています。)
S&P500の詳しい解説はこちら
少額から投資を始め、金額が大きくなった時に正しい判断ができるように経験を積んでいきましょう。
まとまったお金を手にした時に正しい判断ができる。
退職金、親からの相続金、宝くじなど、不意にまとまったお金を手にする機会があるかもしれません。
思いもよらない大きなお金を手にした時、判断を間違えるとより不幸になってしまいます。
宝くじが当たった途端、友達・親戚が増えた。
退職金を手にした途端、証券会社・保険会社・銀行などから投資の電話が来るようになった。
この後の判断を間違えて以前よりお金に悩む生活を送ることになった。
などの話はよく耳にしますよね。
この時に役立つのが今まで投資をしてきた経験です。
今まで投資をしてきた経験からどんな投資にどんなリターンがあるのか。
自分のリスク許容度はどのくらいなのか。
このような知識があるといざという時に正しい判断ができます。
ここに少額投資をはじめるメリットがあります。
経済ニュースに敏感になる
投資を始めてから経済ニュースに敏感になります。
自分が普段本業で汗水垂らして稼いだお金がニュース1つで増えたりも減ったりもするので、今まで他人事だったニュースが一気に自分事となり興味が湧いてきます。
例えばトヨタ自動車の新製品発表のニュースの時、自分がトヨタ自動車の株を保有していたら興味が湧きますよね。
このように普段何気なく聞き流しているニュースにも1つ1つ興味が持てるようになります。
経済の状況を見抜くには一朝一夕の勉強では不可能です。
少額から投資を始めていると長年の経済への関心によって将来の投資先の選定などの際に役立ちます。
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価値で判断する力が身につく
投資を始めると物の価値に関心がいくことが多くなります。
ニュースの経済的価値。
物を購入する際の売却価格。(リセールバリュー)
本当にこれは自分に必要な物なのか。
など、判断の基準が合理的になります。
10万円の商品・サービスを購入する際に、このお金を投資に回せば将来の100万円になるな。などとお金の価値観が投資家マインドとなり無駄な浪費が抑えられる人が多いです。
これも多くのお金が投資に回せるようになってからでは変動する額が多くなり、一晩で15万円増えていたり減っていたりすることもあります。
それではコンビニで買う1杯100円のコーヒーがなんとも思わなくなってしまうということもあるので少額から始めて自分の中のお金の価値感を確立させましょう。

物の本質ばかりに目が行きすぎてドケチにはならないように気をつけよう!!
複利の力を最大限活用できる
複利は長い時間をかければかけるほど効果を発揮します。
少額ではあれど今始めれば長く運用することができます。
いまから小さく始めて未来の大きな資産を作っていきましょう。
複利の詳しい解説はこちら
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少額投資のデメリット

少額投資にはデメリットもあります。
- 儲けが少なすぎる
- 自己投資が先決
儲けが少なすぎる
少額投資は儲けが出にくいことが多いです。
月1万円の投資を20年間続けたとして、
利回り3%で利益87万円
5%で利益167万円
7%で利益270万円
となります。
5〜7%の利益は多少攻めた(リスクをとった)利益の水準になります。
そこそこのリスクをとっているのに20年間で87〜270万円と車1台買える値段にしかなりません。

それでもただ貯金をしているよりは圧倒的に利益が出るよ!!
一方、月に30万円投資できる人は20年間年利7%で運用すると利益だけで8,000万円にもなります。
月1万円の270万円と比べると天と地の差がついてしまいます。
この差が少額投資は意味がないと言われてしまう理由です。
自己投資が先決
月に1万円の投資をするくらいなら自己投資にまわし、収入を上げた方が早いという意見もあります。
月に1万円で取れる資格にチャレンジしたり、英会話教室に通って仕事幅を広げたりなど、自己投資に回して自己資本を高めようという考え方です。
ただ、今の日本の雇用体系である終身雇用・年功序列の仕組みの場合、自己投資で増やすことのできる額には限界がある場合が多いです。
個人的には運用か自己投資かではなく、両立する選択肢が最適だと考えています。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
多少のデメリットはあるものの少額から投資を始めることで、得られるメリットはたくさんあります。
他人と比較することなくデメリットを把握しながら行う少額投資には将来の資産形成に大きく役立ちます。
自己投資もしつつ将来大きなお金を運用できるようになった際に正しい判断ができるように今日から実践、勉強していきましょう!
少しでも資産運用に踏み出す一歩のお手伝いができたら幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!