みなさまこんにちは藍です。
投資を始めようと思って勉強を始めると必ず出てくる単語 S&P500
これを詳しく解説していこうと思います。
S&P500ってなに?
そもそもS&P500ってどういう意味なんだろう。
S&P500とはstandard &poor’s の頭文字を取ったもの。
直訳すると「標準的な貧乏会社500選」となります。絶対に投資したくない訳になりますね笑
実は「標準的な貧乏会社500選」ではなくpoor‘s とは人の名前。ヘンリー・ヴァーナム・プアーさんという方。
このヘンリー・ヴァーナム・プアーさんが鉄道業界に特化した「会社四季報」的なものを作成。この延長で息子と共に「poor’s出版」を設立。
ヘンリーさんが亡くなってからもしばらくは経営を続けますが、1941年資金繰りに困っていたプアーズ出版は「スタンダード・スタティスティックスという会社と合併することになりました。ここで新しく誕生した社名こそが「スタンダード&プアーズ」ということになります。
ここで初めてスタンダード・プアーズという言葉が誕生します。
このスタンダード&プアーズが選んだ優良会社500選がS&P500になるんですね。
標準的な貧乏会社500選じゃなくてよかった。。。笑
名前を理解できたところで次はs&p500の特徴をみていきましょう。
S&P500の特徴6つ
特徴1つ目 構成比TOP10
S&P500にTOP選出されている会社10社
- APPLE
- マイクロソフト
- アマゾン
- Alphabet A(グーグル)
- Alphabet C
- Tesla
- Berkshire Hathaway
- JP Morgan Chase & Co
- johnson&johnson
になります。聞いたことのある大企業ばかりですね。
実はこのS&P500、500社に均等に投資しているわけではありません。
500社に均等に投資をするのであれば1社あたりは0、2%しか含まれないはずですが、1位のAppleは5、7%も含まれています。
上位10社合わせると全体の26、3%を占めることになります。
なぜこんなことになるかというと、S&P500が時価総額加重平均型の指数だから。
特徴2つ目 時価総額加重型の指数
先ほども説明した通り、S&P500は500社に均等に投資する指数ではありません。
- Appleには6%
- Microsoftには5%
- Amazonには4%
と投資する割合はバラバラです。
コンビニのおにぎりを想像してみて下さい。
売れ筋上位のツナマヨ、紅しゃけ、辛子明太子などは何列も置かれています。
ですが、上位ではない海苔の佃煮、塩おにぎりなどは1列しか置かれていないですよね。
そんなイメージです。
(1列だからと言っておにぎりがまずいというわけではありません。sp500もそういうイメージです)
つまり時価総額が大きい銘柄にはたくさん投資し、小さい銘柄には少しだけ投資をする。こういう仕組みになります。
時価総額=株式×株価で計算できます。つまり時価総額が高ければ高いほど株価の高い人気企業ということになります。
特徴3つ目 採用基準
ではどうすればS&P500に入ることができるのか。
その基準はざっくり次の通り
- 米国企業であること
- 時価総額が61億ドルを超えること
- 浮動株比率が最低50%あること
- 直近の四半期が黒字決算&直近の四半期の利益の合計がプラスであること
- ユニバース全体のセクター構成に等しくなること
この時点で500社に入ることがいかにすごい事かがわかります。
先程の例だと隅っこに置かれていた塩おにぎり。蓋を開けたら超最高級の米、超最高級の塩、そして超最高級の肌触りの包装紙で価格2500円!!みたいなことですね笑
上記の中で理解が難しいのが下3つ。
浮動株比率が最低50%あること・・・浮動株比率とは実際に株式市場に流動している株式の割合です。会社が発行している株式のうち創業者が95%握っていたらみんなが売買できる株式は5%ということになります。みんなが取引できない株はお断り。そういうことになります。
直近の四半期が黒字決算&直近の四半期の利益の合計がプラスであること・・・簡単に言うとちゃんと利益を出している企業じゃないとダメ🙅♀️そういうことです笑「財務健全性」という言葉で説明されます。
ユニバース全体のセクター構成に等しくなること・・・横文字ばっかりでわけが分かりませんね笑
ユニバースとは「母集団」、セクターとは「業種」のことです。
そもそも優良企業500社を選定する際、分母があります。
男10人、女10人のクラスの中から優秀な生徒を選ぶ際は、男1人、女1人を選びましょう。そいうルールで運営されています。
こうすれば「母集団の男女比」と「選ばれたメンバーの男女比」は一致します。
米国企業全体の「セクター割合」と同じように選抜されるので
「S&P500は米国全体を表している」
そう表現されることもあります。
とは言ってもS%P500のの選考基準は全てが明かされているわけではありません。
どんな銘柄を新規で採用し、
どんな銘柄を除外するか。それは「指数委員会」というところが判断しています。
怖い人たちが日々会議をしていそうですね笑
次回は特徴4つ目から書いていこうと思います。