こちらの記事は後編になっております。
前編はこちら↓
特徴4つ目 IT・ヘルスケアが主流
特徴3つ目で説明した「採用基準」を守った結果、今のセクター比率(=業種比率)がどうなっているのかみてみましょう。
- IT 26、7%
- ヘルスケア 13%
- 一般消費財 12、4%
- 金融 11、3%
- その他
となっており、まさにハイテク一強となっております。
これはS&P500の特徴というわけではなく、米国企業全体の特徴ということです。
このセクター比率は時代によって大きく入れ替わります。
エネルギーセクターが目立つ時もあれば、金融セクターが大きく目立つ時もあります。
要するに「その時代をもっとも反映したもの」となります。
この新陳代謝の良さこそがS&P500が最強の理由の1つになります。
結局S&P500は何に投資をしているの?という質問に正しく回答するためには、その時のセクター比率を見なければなりません。
現在のセクターを代表する企業は
- IT・・・APPLE、Microsoft
- ヘルスケア・・・ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、メルク
- 一般消費財・・・Amazon、ディズニー
- 金融・・・JPモルガン、バンクオブアメリカ
本当にため息が出るほどの大企業ばかりです。
特徴5つ目 単位はポイント
これは知らない人も多いかと思います。
日経平均株価が「円」であるように
S&P500の単位は「ポイント」です。
思い返せば、「S&P500、過去最高の4000ポイント突破」
というニュースも聞いたことがあるような気がします。
このポイントとは、1941〜1943年のS&P500の構成銘柄株価の平均を「10ポイント」と決めてしまい、そこからどのくらい増減したかをポイントで表してしまうということです。
1940年代に10ポイントだったS&P500指数は2021年現在
約80年間時右肩上がりを続け、現在4000ポイントオーバー
となっています。
まさに 信頼と実績のS&P500 となっています。
特徴6つ目 EPSが右肩上がり
EPSというのは、日本語で言うと「一株あたりの利益」
株式投資におけるもっとも重要な指標と言われることも。
あの伝説の投資家ウォーレン・ヴァフェットも重視しているほど。
これを見れば企業の収益性=ちゃんと儲かっているかが分かります。
EPSについてはまた記事を出そうと思います。
S&P500に含まれる企業がちゃんと利益を出し続けている。
だからちゃんと株価が上がっていく。そういう仕組みです。
S&P500がちゃんと右肩上がりを続けている背景には、しっかりとした仕組みに裏付けられた「新陳代謝」があるおかげです。
日本を含めた他国の指数ではこの新陳代謝がうまく機能せず、利益をあまり生みださないゾンビ企業が含まれるので、S&P500には勝てないということになるんですね。
(もちろんアメリカの産業自体が強いことも理由の一つです)
いかがだったでしょうか。
耳にはする。一応投資はしているという段階から抜け出し、投資をしたことのない人は投資への1歩を。
現在S&P500に投資をしているという方は自信を持って継続。
こういう人が1人でも多くなれば幸いです。
ではまた👋